食事を減らすと筋肉は落ちるのか?痩せにくくなるのか?ダイエットの誤解。
2015/11/17
食事を減らしたら筋肉が落ちて逆に痩せにくくなるよ!
だから食事制限はだめ!せっかく痩せても意味が無い!!
この辺は最早ダイエットの常識と言ってもいいほど有名な言葉ですな。色んなダイエットサイトやブログ、テレビ番組もよく言われるし、ニュースでも出たりする。
だがこれはものすごく誤解されている。勘違いしすぎだ。確かに間違ってはいないけれど、ピッタリ正しい訳でもない。こういうのを鵜呑みにしてるからダイエットに成功しないんだぜと声を大にして言いたいところじゃよ。
もちろん筋肉に栄養は必要不可欠だし、食事制限と体作りは普通は両立しない。だが食事の量を減らしただけで筋肉がボコボコ落ちて太りやすくなったりするかと言えばそんなことはありませぬ。
生物の身体がそんな欠陥品なはずないだろう。
この記事では食事を減らと筋肉が落ちて痩せにくくなるという大きな誤解を払拭していこうじゃないか。
いろんな記事で書きまくっているが本当に痩せたいなら成長期の若者でもない限りダイエットに食事制限は必須だ。なのに「筋肉が落ちるから」という言葉を免罪符にバクバク食ってるからいつまでたっても痩せないんじゃよ!!
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目次
食事を減らす=筋肉が落ちまくる=痩せないという誤解を正す
筋肉はどういう時に落ちるのか? 使い過ぎと使わなすぎ。
食事制限の最大の誤解である。
食事を減らす=筋肉が減る=痩せにくい!
という謎の等式を吹っ飛ばすには筋肉はどういう時に落ちるのかを知るのが一番手っ取り早いですな。
といっても細かく挙げると些細なものから条件付きのものまで結構な数が出てくるので代表的な3つを知っておけば良い。
ズバリその3つとは
筋肉の使いすぎ
筋肉の使わなすぎ
栄養不足
この3つじゃよ。この3つが最も影響が大きく、最も早く影響が出る。
一つ目の筋肉の使いすぎから解説しようか。
まず筋肉っていうのは結構脆くてちょっと頑張って運動・トレーニングしただけでプチプチと壊れていってしまうんだね。これは全人類共通です。
もちろんそのままぶっ壊れたままではなく、ちゃんと時間を置けば人間の再生能力でちゃんと元通りになるわけだ。うむ。
この時身体は同じ轍を踏まないように前回ぶっ壊れた時よりも強く太く筋肉を再生させるんですな。
超回復って聞いたことあるだろう?トレーニングをして筋肉をぶっ壊し、再生するときに強く作ってもらう。これが超回復。筋肉トレーニングとかのメカニズムなわけだ。有名だね。
そうとも。当たり前だが回復する前に壊し続ければいつまでたっても再生されないし、大きく壊したらその分再生までに時間がかかる。ちゃんと再生までの時間を作ってあげずに筋肉を使い続ければ回復するどころかどんどん死んでしまうんじゃよ。
高負荷でハードなトレーニングの後には時間をあけると言うのは基本よ。何も考えずに使い続ければ無事でいられるはずがない。当然ですな。
次に逆のパターンである筋肉の使わなすぎだ。
これは最早説明不要と言っていいほどシンプルですな。
筋肉を動かさない、働かない筋肉ということは身体にとってただ存在するだけで貴重なエネルギーを食うだけのお荷物なわけだ。
人間の体は本当に良く出来ていて、必要ない・有害と判断したものはガンガン掃除していくんだね。生命活動の邪魔になるものは本来の肉体の機能を変更してもさっさと使うか追い出しまくる。糖尿病がいい例だ。
こう書くとなんだか脂肪も減らしてくれそうだと思ってしまいがちだが脂肪の維持にエネルギーはかからないし、いざっていう時の蓄えになるのでよっぽどじゃないと追いだしてくれない。非常食。
でも使わなすぎる筋肉は、必要な分だけ残してさっさとエネルギーにしてしまう。当然吸い取られた筋肉はガンガン落ちてしまうんだね。
脚や腕を骨折したことがある人はわかると思うんだが、ギプスを外した時メッチャ細くなってるだろう? 寝たきりの生活をしたあとは異常に疲れるのが早いだろう?
筋肉は使わなすぎると馬鹿みたいに衰えていくもんなんだ。本当に早い。
では最後の1つ。
食事を減らす、食事制限をするにあたっての最大の誤解である栄養不足はどうだろう?
食事で筋肉が減るのは最後の最後
まあスパッと結論だけ言ってしまえば確かに十分な量の食事を取らなければ筋肉を維持するだけの栄養、そして生命を維持するだけのエネルギーが確保できずに筋肉は落ちていってしまう。筋肉そのものをエネルギーに使ってしまうんだね。
だがそれは本当に最後の最後。よっぽどの緊急事態の時の話で、極端なことをしなければそうそう筋肉なんか落ちないんだ。
我々日本の現代人は一日に三食食べるのが当たり前で、このブログに書いているように一日に一食だけ食べるような食生活はかなり極端なことをしているように感じるかもしれないが実際は全然そんなこと無い。
大して動きもせずに一日に三食は食い過ぎだ。それに慣れてるからガチな食事制限を脅威に感じるだけで身体は全然平気なんだ。心の問題なんだよ。
繰り返すが人間の身体というのは本当に良く出来ているんですな。生命活動を維持するための機能が盛り沢山だ。そしてその1つが消費するエネルギーの順番なんだよ。
本当に緊急事態レベルのエネルギー不足になった時、筋肉を使うのは最後の手段。その前は生きるにあたって問題なさそうな部分から使っていく。
例え話で説明しようか。ちょっと想像してみて欲しい。
俺が誕生日に豪華客船に乗り込むとしよう。奮発して一等客室をとり、パーティなんかに出席しながらリッチな日々を過ごす。むふふ。
ところが3日目の夜、エンジンが吹っ飛んで豪華客船は沈没してしまう。皆は救命ボートで助かったが、甲板でうろちょろしていた俺は運悪く一人だけ大海原に投げ出され、海面に叩きつけられた衝撃で意識を失った。
目が覚めるとそこは無人島。助けが来るまで何とか生き延びなければならない。飲み水や食べ物を調達して、野生動物に殺されないようにしなければ。
だが健康な成人男性の俺でもサバイバルに必要な知識や技術、経験は持ち合わせていない。当然必要な量の食料を確保できず、栄養失調で少しずつ衰弱していく。
早く何か食べないと・・・皆は元気でやっているんだろうか・・・・・・。
さて、完全にやばい状況だがこの状況をよく考えると筋肉の消費の優先順位が低いということがわかるはずよ。
そうだね。ちょっと食わないくらいでガンガン筋肉が落ちてしまったら食料の調達はもちろん、俺を食べようとした他の動物が襲いかかってきた時に逃げることも戦うこともできないからだ。
筋肉があるから身体を動かせるのであり、身体を動かせないということはあっという間に死ぬということである。身体は生き延びるために本当に必要な部分は極力使わないようにするんだ。
もちろん温存し過ぎで餓死したら意味が無いので、「あ、コイツそろそろヤバイな」という段階になれば栄養の確保のために使う筋肉も削っていくわけだが、それ以前は糖や脂質、上に書いたような使っていない筋肉でやりくりしていくというわけだね。
脂肪というのはこういう時の為にくっついているんですぞ!!
なんたってタンパクと糖が1gに4kcalに対して脂質は1gに9kcalだ。まさにエネルギーの塊。フットワークの軽い糖質の後に使うのはこっちに決まっている。
うむ。客船のくだりとか完全に蛇足だがこういうことなんだ。
食事を減らして筋肉が落ちるということは最早それは食事制限とかのレベルじゃない。修行、苦行、自分いじめよ。とりあえずどこかで栄養補給をしておけば普段使わない筋肉以外は落ちない。
もちろん使ってないお荷物の筋肉は落ちかねないのである程度運動もしておこうと。食事制限というのはこういうことなんだよ。
ただ普段の生活で筋肉を損傷し、それを再生するだけの栄養がなければ対して使ってもないのに使いすぎ状態になって筋肉は落ちるかもしれませんな。
タンパク質だね。まあ量を減らしても普通に食事してたら絶対に再生分くらいは確保できるんだが、早く痩せようとしてサラダしか食べないみたいな人は流石にヤバイ。そりゃあ筋肉も落ちます。
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あとがき 筋肉を言い訳にしてはアカン!
どうだったかな?
ざっくりとだが断食レベルのことをしない限りそう簡単に筋肉は落ちないということを理解してくれたと思う。気をつけなければならないのは「使わない筋肉は結構落ちる」という部分だろうか。
この使わない筋肉というのが結構曲者で、男性はよくあるんだがトレーニングで作り出した身体(日常的に使わない筋肉)はうっかり落ちてしまいやすい。
筋肉が多いということはその分維持に必要な栄養が多いということであり、一度作って時間を置くと使わない筋肉に分類されてエネルギーとして使われやすくなる。こういう人は身体を維持するための食事制限を考えなければなりませんぞ。
まあそういう人はそもそもダイエットの必要が無いだろうし、身体を作って追求できるほどのガッツがあるならちゃんと維持するために頑張ってるだろうから心配いらないかな。冒頭で書いたとおり体作りとダイエットの両立は難しい。
問題はそういう人達以外だ。筋肉が落ちるから痩せない、ちゃんと食べるなんて言い訳よ。
体型が壊れるほどの生活を送ってきた人間は食べものに気をつけたところで落ちる筋肉は落ちまくっているし、そもそも心配するだけの筋肉量もない。
女性なんかはもともと筋肉量が低いのに加えて動く機会も少ないですからな。しかも皮下脂肪がつきやすいというおまけ付き。ビール腹にはならなくてもマシュマロ人間にはなるからね。
筋肉のことは後でいいじゃないか。痩せてから増やせばいい。今はそれ以上筋肉が落ちないように脂肪だけ都合よく落としていく段階じゃよ!
じゃあどんな食生活ならいいの?
難しく考える必要は無いんだぜ。詳しくはこの辺の記事に書いてあるが、ガッツリと食事を減らしつつ「使わない筋肉」が生まれないように筋肉を動かす。これだけでいいんだ。
余計なことを考えるからおかしなことになっちゃうんだね。
どれか1つの栄養に偏り過ぎないような適当なバランス、普通の食事。これを1日1食分の量に抑えればそれでいい。
3度の食事の内1つ1つを減らしてもよし。スパッと1日に1食だけ食べるようにしてもよし。やりやすい方にすればいい。一応食べない時間が長い(1食だけにする)ほうが脂肪を消費する時間が生まれるので効率はいいかな。
痩せないのは筋肉云々じゃない。単純に食い過ぎ、動かなすぎなんですぞ。
食事を減らしてエネルギーを減らす。簡単な運動で消費を保つ。
どんなダイエットも基本はこれだ。ここからさらなる効率を追求したり、より楽にできるようにするために色々なダイエットテクニックがあるんだね。
長くなってしまったがこの辺にしておこう。
痩せたいのなら食事を減らすのが一番の近道さ。そして一般に言われてるように恐ろしいものでも特別なリスクが有るわけでもない。健康を壊したり、逆に太ったりするのはやり方が間違っているんじゃよ!
どんな方法でも美味しいとこ取りは可能なんだぜ。
そして「早く・大きく痩せて、一切のリスクがない」 こんな夢のような方法の1つが食事制限なんですぞ。やらない理由はありませんな!!
- 俺のダイエット, 知識の泉 ダイエット, 痩せない, 筋肉, 誤解, 食事制限
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はじめまして!
今回彼氏にフラれたことを機に痩せて見返してやろうと企んでる者です(´・_・`)いささか動機が不純だとは思いますが…笑
さまざまなサイトを拝見しましたがここのサイトのひとつひとつの言葉になんて自分は甘ったれた考えただったんだと胸をすかれる思いでした。さて本格的にやるまえにいくつか質問があります。
私は合計15年以上ガチ陸上短距離競技者でして全体的に筋肉量がすごく並みの男の足や腕よりたくましいのです。凄まじいほど筋肉がつきやすく引退してからケアも怠っていたため筋肉とむくみと脂肪が混在しているややこしい体型になってしまいました…太ももなんて揺れる部分がありません笑そんな私が食事制限をしてみてもしっかりと女性らしい華奢な体にはなれるのでしょうか…?さらにこういうタイプは運動で痩せようと考えてはいけないのでしょうか。ちなみに身長165cm.体重56kgの女性です。せめて50kg弱程度までには持っていきたいと考えています。
不純で結構! 行動のきっかけなんてそんなもんです。
ダイエットを決意する多くの理由は「モテたい」と「自分を見ると辛い」ですからね。見返してやるぜ!と言うのはむしろ立派な動機では無いでしょうか笑?
さて、レアなケースですね。鍛え上げられた鋼の肉体。女性では珍しいです。
ですが特別な対策はいらないと思います。食事制限をしつつ、他の記事にあるような適当な運動をしていれば理想に近づけると思います。
まず脂肪に関しては普通に落ちていきますね。恐らく代謝も活発でしょうし、筋肉が多いのでエネルギーの消費が高いです。食事制限に簡単な運動を組み合わせれば結構バコバコ落ちていくはずです。
そして筋肉も細くなっていきます。
筋肉と言うのはそうそう落ちるものではありませんが、記事に書いてあるとおり普段使わなければ徐々に落ちていきます。
鍛え上げた肉体と言うのは維持する努力が必要なんですね。
今までは陸上でトレーニングを重ねていましたがそれがなくなれば当然今までよりも筋肉は使いません。
また、食事制限をすることで維持に必要な栄養が減るので尚落ちます。
もちろん絶食するわけではなく、簡単に運動もするので落ちすぎにはなりません。
つまり美しい分の筋肉を残しつつ余分な脂肪を葬り去ることができるというわけですね!!うははっ!
と、威勢のいいことを言っていますが珍しいケースですので蓋をあけるまで油断しないほうがいいですね。一応理屈としては問題ありませんが、何らかの理由でうまくいかない可能性もあります。
ハッキリと約束できないのが心苦しいですが、まずは挑戦してみましょう。動かなければ何も変わりません。
1つ約束できるのは50kg弱には確実に到達できるということです。これは間違いなし!
そして6kg減れば大分華奢になります。まずは深く考えずに減らすことだけを考えるのがストレスなく取り組めていいかと思いますね。
不安にさせるようなことを言ってしまいましたが、痩せるのは確実ですので是非挑戦してみてください。
フッてきた彼氏の驚く顔を想像しながら頑張って!